とろみ作り



































































































各社トロミ調整食品における比較検討と在宅でできる調整法

各種トロミ調整食品をメーカーパンプレット表示による粘度割合を調べたところ、各社において値や表示に開きがあることが判明した。さらに各種トロミ剤の混合比率においても家庭では使用に不便な値(グラム、容量)の表示のため、利用に不便さが生じている。そこでいわき食介護研究会では家庭で容易に使用できるように、使用値を調理で用いる計量器(ミリリットル、容積)で行えるようにトロミ度合いと目安値を設定した。各社のトロミ調整剤と容量、容積に多少とも誤差は生じるが、トロミ剤の普及を考慮して家庭で容易に使用しやすいような目安とした。











トロミ調整剤は摂食・嚥下障害者の機能程度により調整しなければならず各人にあった調整を必要とする。しかし、施設や病棟でのトロミ調整は1種類しか使用しないのが現状である。少なくとも3種類のトロミ基準を取り揃えておかなければならない。家庭ではトロミ調整程度を決める基準がなく、今回当会では家庭で使用できる計量カップを用いて基準を作製した。始めトロミの基準として100mlの容器(家庭用コップ半量、湯のみ7分目)に計量器10ml(カレースプーン軽く1杯、ティスプーン2杯)を使用する(トロミ2型)。そこで、むせや誤嚥が見られない場合はトロミ剤を半量5ml(ティスプーン1杯)として試み、問題がない場合はこのゆるめのトロミ型を1使用する。トロミ型でむせが生じたときはトロミ剤を増量して15mlのトロミ3型(ティスプーン3杯)で調整する。なお、微量調整として1型、2型、3型の中間型として7.5ml、12.5mlの分量を用いる方法もある。